「っでこっちがたまり場な」



そう言って幹部の部屋に
ついていた扉を開ければ広がるのは
だだっ広いコンクリートの地面。



「倉庫……?」

「そっ。
これが俺の家とたまり場。
全部、倉庫なんだ」



……倉庫だとは思えないほど
ちゃんとした部屋だったけど……。


でも何で
ここに住んでいるんだろう。


……まぁいいか。



「部屋……戻るぞ」

「うん。
……って言うか学校は?」



私が聞けば
呆れたような顔で私を見てきた。


……何か変な事言ったっけ?




「今日は土曜日だ。
学校はない。
いいから部屋に行くぞ」



わ!?

いきなり手を
引っ張ってくる姫条くん。


私は強制的に
姫条くんの部屋へと行くのでした。