「……ここは俺の家でもあるが
闇炎のたまり場でもあるんだ」

「たまり場?」

「あぁ。
あの扉を開ければ幹部の部屋に繋がる」



そう言って姫条くんは
扉の中に入って行った。


私もついていけば
そこにも広々とした部屋が。


生活に必要な家具が
ここにも揃っていた。


でもこの部屋の家具は全部
黒と赤に統一されていた。


なんか……。
格好良い……。




「闇炎の名にちなんだ色だ」

「闇が……黒で
 炎が……赤?」



そう言えば
優しい笑みで私を見てきた。



「気に入ったか?」

「……うん」



凄く格好良いし


それに……。


闇炎に対する
姫条くんの想いが
伝わってきそうな部屋だ。