「ねぇ……姫条くんって1人暮らし?」

「あ?」

「だってキッチンが
部屋にあるって珍しいから」



それに……。
あそこにトイレらしき扉と
お風呂らしき扉がある。



「……そうだけど……。
何か文句あるか?」



少し不機嫌そうに
顔を歪めている。


聞いちゃいけなかったかな?



「文句なんてないよ。
私と同じだねー」

「……お前も1人暮らしだったもんな」

「うん」



それにしても
この部屋……凄く広い……。


私の部屋が丸ごと
入っちゃうかも。