「んっ……」

「……」

「きゃ……」



目を開けば目の前には
姫条くんのドアップが!!


叫ぼうとした口を
無理やり抑え込む。



……よかった……。
姫条くん起きてないよね?



姫条くんの顔をちらっと見れば
スヤスヤと気持ちよさそうに眠っている。




あー……。
私……あのまま寝ちゃったんだ。


姫条くんを起こさないように
寝ていたベッドから降りる。



ここは姫条くんの家だよね?
……家族とか大丈夫なのかな?



そう思いながら
キョロキョロと部屋を見渡す。


あ……キッチン?
何で部屋に……。




「起きたのか?」

「うわ!?」

「……朝から煩い」

「……ごめんなさい」



姫条くんに睨まれたので
一応、謝る私。


人の家だしね……。