私のヒーロー

「もう……。
こんな無茶は許さねぇ。

お前は今から闇炎に入れ。
俺の傍から離れるな」



かなり強引だけど……。
私は断れない。

だってこんなにも
心配かけちゃって……。

断れるわけがない。


ううん……。
断りたくない。


私は姫条くんの傍にいたい。


私を必要としてくれている
姫条くんの傍にいたい。




「……分かった……。
これから……よろしくね」



私が言えば
姫条くんの優しい声が聞こえてくる。




「当たり前だ」




そう言って
私を受け入れてくれた。