「んっ……」



目を開ければ
ぼんやりと映る見慣れない部屋。



「ここは……」



浅木くんはどこ……?




「亜樹!!
大丈夫か!?」

「……姫条くん……。
それに亮祐も……」



凄い勢いで
私の顔を覗き込む姫条くん。


少し後ろの方で
安心したような顔をする亮祐。


私……一体……。




「倒れたんだよ」



亮祐が私の心を読んだみたいに
私が求めていた言葉をくれる。


そっか……。

体力が尽きたんだった。


心配かけちゃったな……。




「心配かけてごめん……」



何やってるのよ。
私……。


自分が情けなくて
タメ息をつけば
怒鳴り声が私に降りかかる。