私のヒーロー

「かん……ざき」



小さな声が聞こえ
私はそっちを振り向いた。



亮祐の腕の中で
ゆっくりと目を開く
血だらけの浅木くん。




「よそ見してんじゃねぇよ!!」

「うっ!!」



私は男たちに殴られ
崩れ落ちるようにじゃが見込む。


痛い……。

どこが?
殴られたお腹?


ううん。
心が……。


浅木くんの
あんなボロボロな姿……。


もう見たくない。