私のヒーロー

「私はあなたの過去も
あなた自身の事も何もわからない」



浅木くんの事を知らない。
知ってる事は何もないかもしれない。


でも……。
そんな私でもきっと何か出来る。




「この女!!」



なかなか当たらないパンチに
男は狂ったように私を睨みつけていた。


そんな睨み……。
ちっとも怖くない。


私が怖いのは……。


誰かが傷つく事。

誰かが苦しむ事。




「だから……あなたの事が知りたい!!
浅木くんの事……私に教えて!!」



ねぇ。
もういいじゃん……。

その苦しみから
自分を解放してあげてよ。