私のヒーロー

「“面白い奴に会った”って
馬鹿みたいに騒いで
“絶対に仲間にする”
ってはしゃいでたよ……」




亮祐もどこか
懐かしそうに目を細めていた。


姫条くんはそんなに前から
私を仲間にしようと思ってたんだ。


なんか……。
ちょっと嬉しいかも。




「アイツがあんな事を
言うのは初めてで
正直言って驚いている」

「亮祐……?」



亮祐の顔……
すごく嬉しそう。



「優輝ってさ……
すげぇイケメンだろ?」

「え……?
あー……そうだね」



いきなり
何を言い出すんだ……。


ビックリしながらも
頷けば亮祐は切なそうに話しだした。