私のヒーロー

「やっと静かになったなー」



亮祐と私は公園にいた。

誰もいない静かな空間……。


亮祐はベンチに座ると
手招きをして
私を隣に座らせた。




「私に何の用?」

「んー?
お前の気持ちを聞こうと思ってさ~」

「私の気持ち……?」



亮祐は顔は笑顔だったけど
目は真剣に見えた。



「闇炎に入る気が
少しでもあるのかないのか……」




その事か……。
まぁそれしかないけど……。


でも答えられない。

だって……。
まだ分からない。


姫条くんの正体を知った日から

毎日私の家まで迎えに来てくれて
一緒に学校に行くようになった。


それは

姫条くんが
私に告白してくれた後も変わらない。



姫条くんと前より
時間を多く共有することによって


私の気持ちは
大きく揺れ動いていった。