ぺピン

「違うわよ。

高校生は入店禁止だって言うから」

「別に大丈夫だろう。

一言で18とは言え、境界線が曖昧だ。

誕生日がきていなければ、大学1年生だって18歳だ」

「そうね」

京香は呟くように返事をした後、キングサイズのベッドのうえに腰を下ろした。

春馬は京香に歩み寄ると、ネクタイで京香の目を隠した。

「きゃっ…!

な、何…?」

突然目隠しをされた京香は戸惑った。

春馬は京香の耳に唇を寄せると、
「俺は兄貴の代わりなんだろ?

目隠しをした方がより一層、兄貴に抱かれていると感じるんじゃないか?」

そうささやいた後、京香の耳朶を噛んだ。