ぺピン

春馬は首を傾げた。

「あなたと目黒さんの声がそっくりだったの。

顔と性格は違うのに、不思議なものね」

毒づくように言った京香に、
「そりゃ、兄弟だからそっくりなのは当然だろうが」

春馬は毒づくように言い返した。

「それで、何だ?

兄貴の身代わりになれってか?」

そう言ったのは、ジョーダンだった。

京香は目を見開くと、
「なってくれるの?」
と、聞いてきた。

「えっ…いや、今のはジョーダンで…」

「お願い」

春馬の言葉をさえぎるように、京香は言った。