ぺピン

「女に告白して断られたから襲うとする、サッカー部ではそう言うご指導をされているんですか?」

「いや、そのこれは…」

「へえ。

じゃあ、バラそうかな?」

制服のポケットから携帯電話を取り出した男に、
「わ、わ、わかったわかった!

俺が悪かった!

だから…だから、バラさないでくれ!

頼む!」

青い顔になった池ノ上が頭を下げた。

「わかったんだったら、どっか行ってくれる?

邪魔なんだけど」

毒づくように言った男に、池ノ上は頭を下げるとその場から逃げ去った。