翌日の昼休み。

「上杉さん、ちょっといいかな?」

椅子から腰をあげた京香に、恭汰は声をかけた。

「何ですか?

手短にお願いします」

昼休みの時間は1時間しかない。

京香が急ぐのは仕方がないことだろう。

「近いうちに上杉さんの歓迎会をやりたいんだけど、都合のいい日ってあるかな?」

そう聞いた恭汰に、
「歓迎会ですか?

どうしてそんなことを?」

京香は驚いたと言うように聞き返した。

「上杉さんが勤め始めてからもう2週間が経ったから、そろそろみんなと仲良くした方がいいんじゃないかなって」

そう説明した恭汰に、
「はあ…」

京香は困ったと言う顔をした。