その言葉に驚いたと言うように、京香が春馬を見つめた。

「こうなったのは、全て俺の責任だ。

だから…」

「そんな、待って…」

春馬の言葉をさえぎるように言った京香だが、続きが何も浮かばなかった。

「わかってる。

京香が今でも兄貴を好きなことくらいわかってる」

そう言った春馬に、
「そんなことを言って欲しいんじゃなくて…」

呟くように言い返した京香だが、言葉が続かない。

「京香、俺のことは兄貴の身代わりだと思ってくれればいい。

俺じゃなくて、兄貴と結婚したと思えばいい」

そう言った春馬に、
「違うよ、そうじゃなくて」

京香は首を横に振った。