ぺピン

京香は財布の中に睡眠薬を入れると、
「――ッ…」

自分から春馬にキスをした。

「んっ…今日はずいぶんと積極的だな?

先輩と寝た後なんだろ?」

からかうように言ってきた春馬に、
「――一馬さん…」

京香は目を閉じると、愛する人の名前を呼んだ。

春馬は息を吐いた後、京香の耳元に唇を寄せた。

「――京香…」

呟くように名前を呼んだ後、京香の耳朶を噛んだ。

京香の躰がビクッと震える。

春馬は京香の首筋に顔を埋めると、その場に京香を押し倒した。