スマートフォンの中に収めている写真と京香の娘の都を利用するように京香と関係を持って、今日で１ヶ月を迎えた。

週に１、２回と会社の帰りにホテルで待ちあわせて、京香と一緒に時間を過ごしている。

仕事以外でも京香と過ごせるのは嬉しいことだが、彼女は行為が終わるとすぐに服を身につけて部屋を出て行ってしまう。

「いつになったら、俺は上杉さんと朝を一緒に迎えることができるのかな…」

恭汰は呟いた後、躰を起こした。

時計に視線を向けると、１時を過ぎたところだった。

もちろん昼ではなく、真夜中だ。

「上杉さん、何で帰っているんだろう？」

終電はもうとっくに終わっているはずだ。

タクシーにでも乗って自宅へ帰っているのだろうか？

恭汰は息を吐くと、バスルームへと足を向かわせた。