ぺピン

京香は目を開けた。

「起きた?」

その声に視線を向けると、恭汰だった。

(ああ、そうだった)
と、京香は心の中で呟いた。

さっきまで恭汰に抱かれていたことを思い出した。

「今、何時ですか?」

そう聞いてきた京香に、恭汰は枕元にあるデジタル時計に視線を向けた。

「午前2時…を少し過ぎたところ」

そう言った恭汰に、
「そうですか」

京香は呟くように返事をした後、ベッドから起きあがった。

「どこへ行くんだい?」

そう聞いてきた恭汰の声を無視すると、京香は下着を身につけた。