ぺピン

薄いオレンジ色の灯りが、部屋を照らしていた。

窓に視線を向けると、カーテンが閉じられていた。

「上杉さん?」

恭汰はベッドのうえに腰を下ろしている京香の名前を呼んだ。

「先輩」

薄いオレンジ色に照らされた整った顔が自分に向けられた。

ドキッ…と、恭汰の心臓が鳴った。

その姿はあまりにもエロチックで、恭汰はこれから京香にする策略を忘れてしまいそうになった。

恭汰は策略を思い出すと、京香の隣に腰を下ろした。

顔を近づけた瞬間、京香が目を閉じる。