ぺピン

「八つ当たりもしたくなるわよ!」

ヒステリックに叫んだ京香に、
「まあ、とにかく、1回そいつに抱かれればいいだけの話じゃねーかよ。

あきらめるとかって言ったんだろ?

じゃあ、いいじゃねーか」

春馬がなだめるように言った。

京香は呆れたと言うように息を吐くと、
「じゃあ、都を頼んだわよ」

電話を切った。

椅子をもう1回蹴ると、
「せっかくの昼休みがムダになったわ」

京香は毒づくように呟くと、会議室を後にした。