部屋に戻ってゆーちゃんからアイスを受けとる。

「んー!ウマー」

火照った体に冷たいアイスがなんとも言えない。

「ふぁーて、ふぁっふぉくやひまふかー」

アイスを口に加えながら再びパソコンの前に座る。

「今度は何のゲームだ」

「フリーのホラゲー」

「......お前がホラーね」

背後でハッと鼻で笑う気配がした。

くるりと椅子を回転させソファに寝転ぶゆーちゃんに視線をあわせた。


「今夜は帰さないぜ、ハニー」

キランと効果音つきで言ってやった。

「帰らないでって言ってみろよ、ダーリン」

珍しくダーリンハニーネタに乗っかってくれたゆーちゃん。だがその口元はニヤニヤと笑っていやがる。


「帰らないでください悠真様」

「おっまえ...怖いの無理なくせに何でやりたがるわけ?」

即座に降参して土下座の勢いで頼めば、ため息をつかれ呆れ顔をされた。

まぁでも自分でも分かってるんだよこれでも。それでも新作と聞いたらやらないわけにはいかないじん?

「しゃーねぇーなぁ..ったく」

再度ため息をつきつつも、こうして付き合ってくれるあたりやっぱり優しいんだなー。