伸ばされた手をさりげなくはたき落とし軽くおじいちゃんを睨みつける。



『来てくれたのか、じゃない!大袈裟に言った割には全然元気ねー?』



心配したんだからね、これでも!


叩かれた手を寂しそうにさするおじいちゃん。



「……だって夏希はこうまで言わないと来てくれんじゃろ?」



………そこでいい歳して上目遣いなんかするんじゃない!


はぁ、と思わずため息をついたところで思いだす。


そういえばあの人なんだったんだろ?



『さっきここに来る途中男の子に会ってね、その子がおじいちゃんに無駄に騒ぐなって。なんだったのあれ?』



聞くと突然ワナワナ震えだすおじいちゃん。