君と過ごした1ヶ月









「え、裕子さんに会ったの?」



裕子さん?遥のお母さんって裕子さんって言うんだ。


遥に昨日のことを話すと複雑そうにそう言った。



『うん、なんか綺麗な人だったねー』


「そ、なんか聞いた?」


『ううん、特には』


「ふーん」



なにかおかしい。


遥がいつもと違って口数が異様に少ない。

微妙になってしまった空気を一新しようと明るく切り出した。



『遥ってお母さんよりお父さん似なんだね?あんまり似てないから驚いた!』


「だろうね、本当の母さんじゃないから」



表情が固まるのを抑えるので精一杯だった。


似ることはない


本当の―――――。


裕子さんが不自然に切った言葉の続き。







私が本当のお母さんじゃないから