「あなたのお名前は?」
『あ、私夏希、畠野夏希っていいます』
「夏希ちゃんは遥くんと仲がいいの?」
仲が良い、仲が良いのだろうか。
遥は多分、肝心なことは私に何一つ話していない。
それは私を信用してないのか、ただ知られたくないだけなのか。
そんなこと、考えるような人じゃないのは分かってるけど
『―――どうなんでしょうね、私は遥のこと好きなんですけど』
言ったあとに思わず固まった。
遥のこと好きなんですけど?なに言ってんの、私!
『あ、あああああのーっ!ち、違うんです!好きってそういう意味のじゃなくて友達としてっ』
バカっ、これじゃそういう意味だって言ってるようなもので……。
バカなの?ねぇバカなの?いやバカだけども!
なにも言えず冷や汗を流す私に嬉しそうに笑った遥のお母さん。
「そういうことにしとくわね」
その言葉でひとまず安心
………きっと信じてはないんだろうけど。

