君と過ごした1ヶ月








「あなたのお名前は?」


『あ、私夏希、畠野夏希っていいます』


「夏希ちゃんは遥くんと仲がいいの?」



仲が良い、仲が良いのだろうか。


遥は多分、肝心なことは私に何一つ話していない。


それは私を信用してないのか、ただ知られたくないだけなのか。


そんなこと、考えるような人じゃないのは分かってるけど




『―――どうなんでしょうね、私は遥のこと好きなんですけど』




言ったあとに思わず固まった。


遥のこと好きなんですけど?なに言ってんの、私!



『あ、あああああのーっ!ち、違うんです!好きってそういう意味のじゃなくて友達としてっ』



バカっ、これじゃそういう意味だって言ってるようなもので……。


バカなの?ねぇバカなの?いやバカだけども!


なにも言えず冷や汗を流す私に嬉しそうに笑った遥のお母さん。



「そういうことにしとくわね」



その言葉でひとまず安心


………きっと信じてはないんだろうけど。