君と過ごした1ヶ月








「病院に行ってから機嫌が良いってことは………まさかあの小僧絡みか!」


『ま、まさかー。遥は関係ないって、ほら生姜できたよ!早く素麺食べないと伸びちゃうっ』



内心ビクビクだったがなんとかおじいちゃんの意識を私から素麺へと向けることに成功。


手を合わせてから素麺に手を伸ばす



「そういえば夏希」


『なに?』


「3日後この近くの神社で花火が上がるんじゃが知っとるか?」



このタイミングでこの話題。


ギクッとしたのが顔にでそうになるのを力ずくで抑えこむ。



『知ってるよー、今日受付けのおばちゃんが話してくれたからね』


「なんじゃ、そうなのか。ほう、それでさっきは機嫌が良かったんじゃな」



実はそうだったりするのでそうそう、とだけ言っておく


無理に話して口を滑らせたら最悪だ。



「ところで夏希……」


『な、なに?』



やばい、感づかれた!?


素麺をすする手を休めておじいちゃんを見返すとおじいちゃんは一言




「めんつゆ薄くないか?……………あ、なんで水を足すんじゃっや、やめ、やめろー!」



部屋の中で悲痛な叫び声が響きわたった。