ピッ
軽い電子音がして意識が画面へと集中する。再び目を落とすと次は空
このベッドの上から撮ったのだろうか。窓枠に切り取られた青空がやけに眩しく映っていた。
ピッ
また次の写真、今度はまたベッドの上から撮られた夜空
次の写真もまた次も
同じ場所からひたすら空を映した写真ばかり。
変わるのは晴れ、曇り、雨。朝、昼、夕方、夜のパターンだけ。
『遥は、他のものは撮らないの?』
「他のものって例えば?」
質問に質問で返されて言葉に詰まる。
他のもの、他のもの……。
『花とか木とか鳥とか、人とか!見てて楽しいなとか、幸せになれる写真だよ』
「幸せになれる、か……」
考え込んでいる遥の手元には窓枠に切り取られている青空を映した画面
遥の写真はどこか悲しくて
遥はいつもこの窓枠の中から外を眺めているのか、なんて考えたら切なかった。

