君と過ごした1ヶ月







黙ってろと言われた手前声を出すわけにもいかず遥の胸を無言で軽く叩いて訴える。


「動くな、見つかるぞ」



小声で窘められて渋々胸を叩くことをやめた。


――――は、遥はいいよ!


だって私だけだもん。


抱きしめられてこんなにもドキドキしてるの。


遥はいつも通りだけど!


いつもと変わらない態度しちゃって。


なんか悔しい………。