そういうわけで私は病院へと走っている。 …にしてもほんっと暑い。 ぶつぶつ文句を言いながら走りつづけた私の目に涼しげ病院が。 オアシスだっ… 病院に入ろうと、一歩踏み出し駆け出そうとしたその時 コンッと誰かに頭をつつかれ振り返った。 でもそこには私が今走ってきた道があるだけ。 あれ?誰もいない。 でも、確かに今頭をつつかれたよう、な… そこまで考え顔から血の気が引く。