確かに涙はでてないけども。 あんなこと言うからほっぺたが熱いじゃん! でもなんか答えでた気がする。 私は帰りたくないんだ だったらすることは簡単だよ。 『よしっ、じゃ行ってきます!』 「え、お、おいっ……」 パンッと赤くなっているだろう頬を両手で挟むようにして叩き遥の静止も聞かず走り出した。 行くところはもう決まってる。 おじいちゃんの家―――お母さんのところへ。