「ごめんな……。こんな遅くまで残ってもらって」


シィ君は学祭のクラス実行委員を務めている。

この人って、断れない性格なのかなぁ……。

なんだかんだで、いつも色んな役を引き受けちゃうんだよね。


「ううん」


首を横に振りながら答えた。


「こういうの好き。みんなで残って何かやるって……。なんか、“青春”って感じがして」


「そっか……」


シィ君はたこ焼を頬張りながら、ニコニコ笑ってた。