その瞬間、何かが全身を駆け巡り、顔がカッと熱くなった。

とうとう言わせてしまった。

オレの心臓の音もユウの心臓の音も聞こえてきそうな錯覚に陥る。

ユウの表情から、勇気を振り絞ってその言葉を口にしたのが窺えた。

女に誘いの言葉を言わせるなんて、最低だな、オレ。


そのまま崩れるように、彼女をベッドに押し倒した。


そして唇を重ねた。


いつもとは、違う。


ユウの中にある物全てを求めるように彼女の唇をこじ開けた。


「……んッ……」


ユウの口から漏れる声で、さらに体が熱くなっていくのを感じた。


自分のTシャツを脱ぎ捨て、彼女の体に再び覆いかぶさる。

首筋に唇を這わせながら、服の中に手を入れた。


鼓動は今まで味わったことのない速さで脈打つ。

ただでさえ暑いこの部屋の気温が、二人の熱気でさらに上昇していく。

それでももう、この渇望を抑えこむ事はできない。