気が付くと白い天井が見えた。

あれ……?

ここどこ……?


「ちぃちゃん!」


心配そうにわたしを覗き込んでいる2つの影に気づく。


わけがわからないまま、とりあえず起き上がった。

ズキッ……て、頭には鈍い痛み。


「ちぃちゃん、大丈夫?」


「ユ……カリちゃん……?」


そばにいたのがユカリちゃんだということがやっとわかった。

そして、さらにその後ろには……

「ちぃちゃん……。ごめんな」

シィ君がひどく申し訳なさそうな顔をして立っている。



「え……何が?」


わたしはまだこの状況がつかめていない。


「オレが打った打球が……ちぃちゃんの頭を直撃してん」


あ……そう言えば。

最後に目の前に白いボールが近づいていた光景を覚えている。


「それで、ちぃちゃん気ぃ失って……保健室に運び込まれてんよ?」


ユカリちゃんが付け加えてくれた。

そうだったのか。