いつもの食堂で過ごすお昼休み。


いつものメンバーに


いつもの他愛ない会話。


1つだけ変わったことは……


シィ君の隣。


シィ君の隣にわたしが座ることはなくなった。


そんな些細なことなのに。


その現実に気付く度に、まだ胸が痛かった。




わたし達が別れたことは、もちろんみんなわかっている。

けど、誰もそのことには触れてこない。


そんなみんなが大人だと思う一方で、ドライに感じて少し寂しくもあった。


だけど今は、そんな風に以前と変わらず何も無かったかのように接してくれることが、ありがたかった。



それはいつもと変わらないお昼休みの出来事だった。

ユカリちゃんの何気ない一言。


「これ、新しい彼氏~! 昨日、やっと告ってくれてん」