放課後。
わたしは部活に出る前に、アカネちゃんに指定されたとおり、理科室に向かった。
理科室は1階の奥まったところにあるので、放課後ここにやってくる生徒なんていない。
わざわざそんなところに呼び出すなんて、よっぽど重大なことがあったのだと感じた。
中に入ると、アカネちゃんと、もう一人……顔は見たことがあるけど名前は知らない女の子が居た。
何の用だろ?
いやでも緊張が高まってくる。
「ちぃちゃん。急に呼び出してごめんな」
「ううん。でも、どうしたん? 何かあったん?」
「うん……。言うべきかどうか迷っててんけど……」
アカネちゃんは、言葉を続けることができないようで、困ったような表情でもう一人の女の子をチラリと見る。
わたしは、さっきからこの子は誰なんだろうっていう疑問をずっと抱いていた。
わたしの表情から何かを察したのか、アカネちゃんが思い出したように口を開いた。
「あ……。えーと、この子、同じクラスの子。アサミっていうねん」
アサミさんは、ペコリと頭を下げた。
紹介されたアサミさんは、待ってましたといわんばかりに話し出した。
「松本さん。こんな話、ほんとはしたくないんやけど……。松本さんのためになるならって、アカネちゃんと相談してん」
「うん……」
わたしのため……?
いったい何の話?
緊張しながら次に続くアサミさんの言葉をじっと待った。
アサミさんはわたしの目を見据えて、ゆっくりと口を開いた。
「ユカリには気をつけた方がいいよ」
わたしは部活に出る前に、アカネちゃんに指定されたとおり、理科室に向かった。
理科室は1階の奥まったところにあるので、放課後ここにやってくる生徒なんていない。
わざわざそんなところに呼び出すなんて、よっぽど重大なことがあったのだと感じた。
中に入ると、アカネちゃんと、もう一人……顔は見たことがあるけど名前は知らない女の子が居た。
何の用だろ?
いやでも緊張が高まってくる。
「ちぃちゃん。急に呼び出してごめんな」
「ううん。でも、どうしたん? 何かあったん?」
「うん……。言うべきかどうか迷っててんけど……」
アカネちゃんは、言葉を続けることができないようで、困ったような表情でもう一人の女の子をチラリと見る。
わたしは、さっきからこの子は誰なんだろうっていう疑問をずっと抱いていた。
わたしの表情から何かを察したのか、アカネちゃんが思い出したように口を開いた。
「あ……。えーと、この子、同じクラスの子。アサミっていうねん」
アサミさんは、ペコリと頭を下げた。
紹介されたアサミさんは、待ってましたといわんばかりに話し出した。
「松本さん。こんな話、ほんとはしたくないんやけど……。松本さんのためになるならって、アカネちゃんと相談してん」
「うん……」
わたしのため……?
いったい何の話?
緊張しながら次に続くアサミさんの言葉をじっと待った。
アサミさんはわたしの目を見据えて、ゆっくりと口を開いた。
「ユカリには気をつけた方がいいよ」


