クラス表が渡された時、私のクラスの皆の名前を見た。

_____知らない子ばっかりだ。


幼稚園の時同じだった、とかそういう子はいたが、90%は知らない子だ。

私は3年生に連れられ、下駄箱に向かう。
その時、私の横には同じ下駄箱に向かう女の子が。
多分同じクラスであろう。

私は勇気を振り絞って声をかけてみた。

「ねぇねぇ、1年5組?」

ぎこちなかった、笑顔も引きつっていた。

「うん、そうだよ。
うちは深井八重。よろしくね。」

おっとりした、落ち着いた子だった。

八重と名乗った子は私に笑顔を向けた。
その笑顔に私は心がやわらぐ。


これで私の学校生活は良好に向かっていくかもしれない…!


安田先生に今すぐ報告したい気分であった。