side.忠隆


本郷が急に止まった



「ほんごー?」



顔を覗きこむ



『なんにもないわ。ちょっと気分が悪いから休むわね』



「ぉ、おん」





大丈夫やろか、、、、






おれは最後まで走りきったけど本郷はベンチで下を向いて
手で顔を覆ってる



授業の終わりをつげるチャイムが鳴り、俺は急いで本郷の所に駆け寄った



「ほんごー?大丈夫か??」

『大丈夫ょ、大丈夫。ただ…渋谷は?疲れてない?』

「顔色悪いで?」




それを言った瞬間


いま以上に顔が青ざめていくんがわかった