あの日から2年たった。
あの事はかなり大事になって、行方不明者とかがでたとか…

で、あの校舎は完全封鎖。


「風見君!」

「月瀬。」

「おせぇよ!」

あ、そうそう。
杏可のお兄さん、なーんか大人しくなったんだよね…口調は相変わらずだけど…


あの日の次の日に。

杏可のお兄さんいわく、僕になってて気持ちが分かったとかなんとか…

まだ半信半疑だけどね(ーー;



「学校行こ!」

杏可は…少しは信じてるし、一緒にいたのを覚えている。

「そうだね。」
杏可のお兄さんにバレないように手を握る。


そう、去年の春か夏の時に付き合い始めたのだ。お兄さんには内緒で…

だから、名前呼び。
最も、お兄さんがいない時とかだけど…


「トオル君とカヨコさん、あの後どうなったんだろうね…」
あの後。


「…そうだね。」
ギュッと手を握る。

「ま!それはあの2人しか知らないことだよね!」

僕から手を離し、前に行き僕の方を振り向いて言った。


「早く行こ!」
彼女は言い、走り出す。

「あ、まってよ!」
僕も追いかける。


いじめは、もうない。
平穏な日常…

fin?