「…ひっく。うぇ…くっ。」

3歳くらいの男の子が背中を丸めて、すすり泣いている。


「…ひっく。」
どうしたら良いんだろ…

・・・


「どうして泣いているの?」
考えた末、話しかけた。


「いや!僕を消しにきたの?」

少しだけ振り返り、そう言ってから、
すすり泣きから、さらに泣きわめいた。

振り返った男の子は、トオル君に…まるっきりそっくりだ。


って!
「え、消す?ち、違うよ!え?どうゆうこと?」
テンパった。



「ぇ?今の…僕じゃないの?」

ピタと、3歳くらいの男の子は泣き止んだ。


「う、うん…今の僕?」

3歳くらいの男の子は、立ち上がって、

「お兄ちゃん、お兄ちゃんと同じ年くらいの僕、知らない?」
と、言った。


僕と同じ年くらいの男の子?
まさか…