「おい!後でこいよ、なぁ⁈」
「う…あ、はい…」
またか…

「ガッ。かはっ…っ。」

「苦しいよ…なぁ?ま、当たり前か〜♪あはは!お前ら、こいつに水〜。」
と、僕に、水がかなり大量にかかった。

「アハハ!風見、惨め〜♪」

僕は、風見拓哉-Takuya.Kazami-。いじめられっ子だ。

髪の毛はいつも、ボサボサ。地味すぎる。

「や、やめて、お願いします…」
「あ⁈やめるわけねーし、お前が…分かってるだろ?」

…はぁ。仕方ない事か。
何度か訴えているけど、無理。

あ、僕をいじめているのは学校でもお手上げの不良グループ達。

_ガッ
頭を片手でリーダー的存在の人に掴まれた。
「お前さ、早く、消えな。妹からよぉ‼︎」

で、投げ飛ばされた。
強く、壁に当たり、倒れた。
と、

「やめて!お兄ちゃん!」
来た。リーダー的存在の妹。(いや、リーダーの妹か。)が、きた。

「よぉ、杏可。」
僕はその隙に、自分から立った。埃をはらって。

「こいつが、悪いんだからな。」
「「「そうだ、そうだ‼︎」」」
と、不良グループは何処かへ去って行ってしまった。

まぁ、考えなくても分かるけどさ。
「大丈夫?な、わけない、よね…」

取り残された僕と、リーダーの妹は同じクラスメートだから、教室に。

「ごめんなさい。お兄ちゃんが。」
教室へ行く途中、リーダーの妹がそう言った。

月瀬杏可-Kyouka.Thukise-。あの、不良グループのリーダーの妹。はっきり言って、シスコン。

な、イジメグループのリーダーは、彼女の兄、月瀬有弥-Yuya.Thukise-

僕は何も言わない。けど、

「月瀬さん、僕に何で関わるわけ?」
と、彼女に言い、教室にそのまま入っていった。先に。

僕は、地味に過ごしてる。超がつくほど。しかも、真面目。

で、イジメグループがいないけど…視線が痛い。

限界。

僕は、手を上げて、
「先生。気分が悪くなったので、保健室に行ってきます。」

そう、前にいる先生にいって、教室を出た。

向かったのは保健室ではなくて、離れにある使われていない教室。


本館を出て、少し外に出て、そのまま真っ直ぐ歩いていくと、今いる場所につく。

何故、離れているのかは、数年前に、この、教室で自殺者が出たからとか?で、

呪い?となって、その自殺した子が生徒達に被害を与えないために、離したとか…?

僕は、もう限界に達したのだ。

だから、ここに来た。

強いように、見えるかもしれない。だけど、僕は…弱い。

不良グループ達に、嘲笑われているから…