「ちぃ〜?...ち〜い〜?下りてらっしゃい?朝よ?...聞こえないの〜?‥も〜...」

ーガチャー

「ちぃ〜!聞こえてる?」

「えっ?おっお母さん!おはよう!えっと...何か言ってたの?」

「えっ、え〜...早く下りて来なさいね!」

ーガッチャンー

「はーいって聞いてないし...」

私は、仕伽崎 千衿(シガサキ チエリ)

皆からは、ちぃ〜と呼ばれている。

自分で言うのも何だけどだけど、クラス委員をしている、優等生だ、一応、クラスの人気者だ、でもそんな私でも悪い事がある、

耳だ、

私は、耳が悪い小さい頃から声が聞こえにくく困っている特に右耳が悪いのでさっき母が起こしに来てくれても気付かなかったのだ。

まぁー、けど、こんな耳もたまに役に立つけどね!

それから私はふと時計を見る、

ー8時14分ー

げっ!もう八時間に合わないーーー!

まぁー起きていたのに仕度をしなかったからなのですが何をしていたか...それは、ノートを探していたのだ!

なぜかって?耳が悪いので秘密の話ができない私に友達がノートに書いてくれたのがきっかけで交換ノートをしているからだ、今使っているノートが終わったので新しいノートを探していたのだ、

けど、...なっ、...ないー!

私は、急いで階段を下りてキッチンの方へ向かう

「お父さん〜、お母さん〜!ノート、ノート知らない?」

「何のノート?普通のノートは、こないだ余分に買ってあげたでしょう?」

「あっ!おねぇーちゃん、ゴメン!おねぇーちゃんのノートだったんだ、使っちゃった!❤」


『使っちゃった♡』?!何が使っちゃった♡よ、人のノート使っておいて、」

「だ・か・ら・...ゴメンネ♡?って謝ってるでしょう♡?ゆ・る・し・て♡」

私は、こんな妹が大嫌いモテルからって人に自慢して、ぶりっ子で昔は仲よかったんだけどね、

「許してほしかったらちゃんと謝って!」

「え〜ヤダー、そんな事、ち〜さ〜と〜、したくない〜!」

「ふざけないで!人のノート勝手に使って、謝るのが当たり前でしょう?」

「千里、…ちゃんと謝ったじゃん!何でそんなに怒られなきゃいけ…」

♭♪♬♪♭

喧嘩してる最中誰かの携帯電話の着信音がリビングに響く

「あっ!ハイハイ?うん……うんうん、いいの?行く行く…うん…あ〜…うんじゃあ〜、後でね♡?ハ〜イ♡」

着信音は、妹の携帯だった、そして妹の着信音は、今流行ってるキャリー○○○○の曲だった。

もっとまともな曲ないの?

「と言う事で…バーイ♡お・ねぇー・ちゃ・ん♡」

「ちょっと!!話はまだ・・・・・」

「いいでしょーう?、もう、千里、謝ったじゃん…♡」 

「千里、今日は許してあげる、でも…後々自分に…いや、何でもない、…」

この時私は妹に言おうと思っていたことがあったでも言わなかった、

私って、妹のことが嫌いって言ってるけど、そう思ってるけど、…

本当はどこかであの頃の妹を待っているのかも…きっと…

「そんじゃ〜、おねぇーちゃん♡行ってきまーす♡」

―ガチャンー

静かになったリビングにお父さんの声が割って入る、

「の、…ノートだったら、倉庫にあったと思うが…」

「お父さん、それ本当?」

「あっ。あ〜多分、…あると、…思ゔ……」

―ガチャン―

私はお父さんの話を最後まで聞かず家を出て倉庫へ向かう

ギィ〜イ〜ギィ〜

倉庫の中は真っ暗、当たり前だけどね?

ノート…ノート…ノート…どこ?…ノー……

「あった―!!…1冊・・・2、3、4・・・冊・・・4冊も、??・・・?‥あれ?…1冊だけ古い‥…」

私の手元に4冊のノートがある、3冊は、とてもキレイでいかにも新品!

でも、この1冊だけすごい古い、…この1冊だけ何十年か経ってる感じ…

よしこのノートから使おう!

ーパラパラー

「何?これ?…何か、書いてある、」



【あなたの名前はなんですか?】



一番最初のページに、書いてある字は多分、お父さんか、誰かのだろう…

使おうとして書いたのが使わなかったのだろう

私はこの4冊を持って家に戻った、

ーガチャンー

私は、玄関からリビングに声をかける

「お父〜さ〜ん!お母〜さ〜ん!倉庫にあった4冊のノート貰っていい?」

「いいわよ〜、無駄遣いしないようにね?」

「は〜い!、わかってる〜じゃー貰うねぇー?」

そう言った後、私は階段を駆け上がり自分の部屋に入って、消しゴムを手に取りさっきのノートを机に置いて、古いノートを開く、

そして、書かれている字を消した。

ふと、机に置かれた時計を見る  
 
「ゔー大変!まっ、間に合わない〜!」

古いノートを閉じ、前もって準備していたかばんを持って玄関へ向かう。

「お母さんー!行ってくるね?」

「気おつけてね?いってらっしゃい!」

「行ってきま〜す!」

ーガチャンー

こうして私は家を後にした