そんな俺をお構いなしに 実花は手話を続けた 自分を指さして次は俺を指さす。 親指と人指し指を立てて あごから下にすぼめながら動かす。 “私もあなたが好きだよ” 実花はさっきよりも顔を真っ赤にして驚いている俺に チュッと頬にキスをした。 “見て、花火が綺麗だよ?”