人間は物事に優劣をつけたがる。
自分が優位に立っている事を自覚できないと
自己を形成できないからだ。

しかし、そのくせ偉そうな事を平気で述べる。

物事の本質を見抜けない愚か者、
又は世界を上辺だけでしか見ていない偽善者はこう言う
「人間は皆平等だ」と。

何をもって平等だと言えるのか、
そもそもの平等とは何か、をきちんと説明してくれる訳でもないのに、そう言い切る。

なぜだ。
何事にも優劣をつけたがるくせに、人道的な事においては平等だと言い切る。

愚かだ。実に愚かだ。

一万円札のお偉いさんはこんな事を言っている
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。といえり」と。
「といえり」とあるように、これは彼自身の言葉ではなくアメリカの独立宣言の言葉を引用したそうだ。
その後に彼は「人の世は平等ではない」と続けている。

このように、学問に励み、冷静な目線から世界を眺めている人は人間の社会がどのようなものかをきちんと理解している。

人は皆、生まれながらにして平等に生きる権利を与えられているが、そんなのは上っ面だけの話であって、実際は不平等極まりない。

実際にこの文章を読んでいるあなたにも経験はあるでしょう?
「どうして自分だけ」「どうしてあいつだけ」そんな風に思う出来事に遭遇したことがあるでしょう。

中身の無い、空っぽな「自分」
周りの世界がくすんで見える。
涙のせいなのか、心の闇のせいなのかわからない。
ただ一つ確かなのは、自分は不幸だという事だけ。

こういった劣等感が常に私に取り憑いている。

街中を歩けばカップルがイチャついていたり、
大人数でワイワイ騒いでいたりといかにも人生を謳歌しているかのような、いわゆる「勝ち組」と呼ばれる連中がわんさかいる。

そんな中をトボトボと歩いていくあの感じ。
耐えられない孤独感。

私には、側にいて太陽のように照らしてくれる彼女などいない。
私には、共に笑い、共に泣いてくれるほど仲の良い友達はいない。

「一人」よりも「独り」という表現の方が私には似合っている。

世の中のリア獣どもに、この気持ちはわかるまい。
地球には約70億人の人間がいるが、私に取り憑いた孤独という名の悪魔は、地球には私しかいないような気分にさせる。

孤独、恐怖、哀愁、こういった心の穴を埋めてくれるものは何なのか。
それが自分でもわからないから厄介なのである。