ー コンコン…





「失礼しまーす。」









今は放課後…

朝イチの小テストで まさかまさかの
居眠りをしてしまった上に
当然、全問を解く時間もなくて
白紙で出してしまったのが原因なわけで

あっけなく、クラスみんなの前で
呼び出しを喰らってしまいました。





「…先生?」





でも、呼び出しに指定した 教室に向かっても
誰もいないみたい…




…なによ。
呼び出しておいて 当の本人がボイコットですか。




「…ま、私が悪いんだけどね。」




独り言を呟いて
教室中を少し探検する。





ここの教室は旧校舎ってのもあって
木でできた物が多く
ここに運ばれている。


夕方や夜になると怖いけど
私はこんな何とも言えない雰囲気が好きだな…





机に 誰かの名前がブサイクに刻まれてる…


それを指でなぞっていると







スースーと
微かにだけど…、誰かの寝息がする。






恐る恐る近づいてみると
その元は カーテンで仕切られていた所にたどり着いた。




ーシャッ…




少し 開けて覗いてみると




「あ、…こんなところに」





私を呼び出した

櫻木(さくらぎ)先生はそこに居た