その時の私(向井結)の人生は最悪だった。
学校でいじめられ、家では誰も私を相手にしない。
死ぬことも考えていた。
そんなある日私に一通の手紙が届いた。

こんにちは。突然の手紙に
きっとキミは驚いているだろう。
これはキミに内緒でキミに送った手紙です。
僕はキミに幸せになって欲しくて、
そして過去のキミに手紙を送ることに決めました。
僕からキミに伝えたいことはただひとつ。
キミは必ず幸せになれる。
だから安心していて。
それでは。
～より


「えっ？何これ、意味わかんない」
私はその手紙を捨てようとしたが、
その手は止まり、気づけば大切に引き出しの中にしまっていた。