「……怖い?ヒデキのことなら」
シュウがそう言いかけた時、私は思い切り首を横に振り泣きながら言った。
「シュウと一緒にいて……すごく幸せで……でも……又シュウを失うかもしれないって思うと怖いの!」
するとシュウは私をキツく抱きしめて言った。
「……もう何処にも行かない。っていうより行けない……」
「シュウ……好きだよ」
「うん。知ってた」
懐かしいシュウの言葉に思わず吹きだした。
やっとまともに見れたシュウの顔は、少し痩せて髪が伸びてる。
久しぶりのシュウとのキスは唇が覚えてる。
「じゃあ行こうか?」
「えっ?」
まだこうしていたいのに……。
「倫子さんが不安がるから」
そう言ってシュウは胸ポケットから一枚の紙を出した。
「……なに?」
紙を開くと婚姻届けで、シュウのサインと、保証人の欄にシュウのお父さんのサインが書いてある。
「嘘……」
私が呆然としていると、シュウは優しく笑って言った。
「後は倫子さんの方を書いて出すだけだから」
「……子供いるよ?私」
「聞いた。俺の子供でしょ?一緒に育てられなくてごめん」
なんか少しムカつく。



