……シュウが……ここに来てる……?
その言葉を聞いただけで涙がこぼれそうになった。
本当にシュウが……?
呆然と立ち尽くす私を見て父親が言った。
「上がりなさい」
父親はそのまま裕介を連れて出ていき、父親と入れ替わりでシュウの姿が目に入った。
胸がドキドキする。
頭の中では何度もシュウに話しかけていたのに、言葉が見付からないんだ……。
「話しがあるんだ」
「……うん」
久しぶりに聞いたシュウの声は以前とは全然変わってなくて、息が出来なくなるくらい胸が苦しい。
「……上がって?」
声が震える……。
「お邪魔します」
今にも消えそうなくらい小さな声で言ったシュウも、緊張してるのが伝わってくる。
黙ったままふたりで私の部屋に入り、離れて座る。
私はなんだかシュウと目を合わせることが出来なくて、シュウの手を見ていた。
そのまま少し時間が経ち、シュウが口を開いた。
「……急に来てごめん」
私は黙ったまま首を横に振る。
ぎこちない空気が、今まで別々に過ごしていたふたりの距離を感じた。
そしてシュウから出る言葉を私は待つ。



