君がくれた約束[続編]


ゆかりさんはそんな私の気持ちを見透かしたように言った。



「あそこには私は住まなかったわよ。引き払ったって聞かされてたの。……でもね、私にはずっと内緒で借りたままだってことが最近分かったの。帰りが遅い日はそこにいたんじゃないかな。貴女のこと、ずっと待ってたんじゃないかな?」



私を待ってた……?

シュウから別れたんだよ?


待つ訳ないじゃない……。



「……違うと思う。だって、決めたのはシュウだもん。シュウが貴女といることを選んだ。それだけだから……」



シュウと別れたあの日が鮮明に思い浮かんで、胸が苦しくなる。



「秀明が私といることを選んだのはね、貴女の為よ」


「……?」


「私が歩けない振りをしていたでしょ?それを弟も信じてた。弟が脅したのよ……『歩けなくなった姉ちゃんを見捨てたら、貴女になにをするか分からない』って。私の計算通りだったわ」



ゆかりさんは視線を下に向けてそのまま言葉を続けた。



「計算通り全てが進んで、秀明が私だけを見てくれると思ってた……。……でも違ってた。それでも、一緒にいられたらいいって思ってた。そしたらどうなったと思う?」


「……?」


「仕事で大きなミス」


「……」



……シュウが?