「分かってる……」
話しが終わり、お風呂に入ると母親と布団を並べて眠る。
私は隣で眠る母親の顔を見て、すごく穏やかな気持ちになった。
今までずっとひとりで抱えてたから、ホッとしたんだ。
でも本当は普通に結婚して出産してほしかったんだろうと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
シュウと出会ってからの私は、心配かけてばっかりだね……。
ごめんね。
―翌朝
目を覚ますと母親の姿はもうなくて、居間に向かうと父親と母親の話し声が聞こえる。
私はドアを開け、顔だけ覗かせて言った。
「もう帰ってたんだ?お帰り」
「どうしたんだ?早く入りなさい」
「……入るけど……ビックリしないでね……」
「なにがだ?」
私は答えないで、ソッと部屋に入る。
昨晩着たパジャマは、お腹が出ているのがよく分かる。
部屋に入った瞬間、父親は笑いながら冗談っぽく言った。
「太ったな。妊娠でもしてるんじゃないか?腹が出てるぞ」
「うん。妊娠してるの」



