私は横になる。


身体が疲れきって限界を感じた。


これからどうすればいいんだろう……。


仕事も住むところもなくて、シュウと別れたから、東京にいる理由もない。


実家に帰ったら、お父さん怒るかな……?


ううん。

悲しむかもしれない。


もう、心配はかけたくないよ……。


シュウは今頃なにをしてるんだろ?


いろんなことを考えても、どうすればいいのか答えが見つからなくて、頭も回らなくて、私はそのまま深い眠りにつく。



目が覚めたとき、全部夢だったらいいのに……。


そしてシュウが隣で眠っていたら……。


なんてあるはずないよね……。



翌朝目が覚めると、当たり前だけどシュウは隣にいなくて、三上さんの部屋だと確めると、心にポッカリと穴が空いたように寂しくなった……。


私が返してもらった携帯の電源を入れると、留守電のマークが付いていて、センターに問い合わせる。


あの日。

ヒデキとのことがあった日に、シュウからの留守電が入っていた。



『倫子さん?!ごめん!すぐ帰るから!!本当にごめん』



いつもクールなシュウの声が焦っていて、その声が更に悲しく聞こえた。


私は留守電を消去できなくて保存する。


いつか、本当にシュウのことを忘れられたら消そう……。


そう思った。