「……別に興味ないよ」
本当に可愛くない!
三人でご飯を食べると、私は化粧をしてシュウと出る用意をする。
「今日は仕事は?」
「休み」
「俺、倫子さん連れて仕事に行くから、なにかあったら電話して」
シュウはそう言って携帯番号を書いた紙と部屋のスペアキーを渡すと、ふたりで部屋を出た。
マンションを出ると迎えの車が来ていて、車に乗り込む。
「鍵、渡してよかったの?」
「仕方ないよ。なにかあったら換えればいいし」
「……うん」
「それより今日から頑張ってね」
そうだった……。
今日から頑張らなきゃ。
「今日はなにをするの?」
「エステ」
「本当?!」
「うん。後はテーブルマナーね」
「……うん」
やっぱりエステだけのはずがないよね。
「倫子さんの方が早く暇になるだろうから、終わったら十八時頃まで好きにしてていいよ」
「うん!仕事頑張ってね」
シュウの会社に着き別れると、私はタクシーに乗りシュウに言われたエステサロンに向かう。
勉強ばかりじゃ疲れるから、シュウの気遣いかな?
早くいろいろできるようになって、シュウのお嫁さんになりたい。



